土との関係を見なおそう「リビングソイル研究所」代表・西山雄太さん

西宮市のレストラン「ウーバレゴーデン」と神戸・元町のフードショップ「マルメロ」が主催する「食と農の寺子屋」。私たちが普段口にしている食べ物や農業について学び、暮らしを考えるきっかけを作る事を目的にした勉強会です。 第4回 […]

西宮市のレストラン「ウーバレゴーデン」と神戸・元町のフードショップ「マルメロ」が主催する「食と農の寺子屋」。私たちが普段口にしている食べ物や農業について学び、暮らしを考えるきっかけを作る事を目的にした勉強会です。

第4回は土の再生による様々な社会問題の解決に取り組む「リビングソイル研究所」の西山雄太さんをお招きして「土」のお話をお伺いしました。

慣行栽培でも、遺伝子組み換え作物でも、土は等しく大切。

まず、近所にある一般的な公園に集まってのレクチャー。公園の土や植わっている植物を観察しながら、土が持つ機能の大切さや、公園や街作りの中で、土を良くしていくための管理がされていない。という問題提起を受けました。

公園の土はカラカラに乾燥しヒビ割れを起こしていました。土の機能が低下しているために雨水を吸い込むことができず、生えている植物や、ところどころ生えている雑草も細く緑も褪せて元気がありません。

改めて見れば素人の私たちでも良くない状態であることが分かります。「土の良い悪いは、専門家で無くても目で見て、触ってみれば分かるよ」と西山さんは話します。

良い土は何がちがう?

山林の土を比較にして考えると、自然が多様性を作って森を保護していることが分かります。たくさんの植物が生え、根が伸び、土を掴みます。雨で栄養分が流れても別の根っこが受け取り循環します。葉が重なり合い直射日光から土を守ります。落ち葉が層になって土に栄養を蓄えます。

「農薬や化学肥料を使う慣行栽培でも、遺伝子組み換え作物であっても、土づくりは大切な要素。逆に言えば良い土を作ることで、これらの技術への依存を減らすことができます。」同じ生命として、人間の身体に例えると自然に納得できるのですが、普段あまり意識しないことなので新鮮でした。

土には「敵」がいない。だから個人のアクションで改善できる。

そう、土を意識することは少ないんだと気づきました。

土は作物や植物にとって水分と栄養分を得る大切な場所であり、人間にとっても食の面はもちろん、水害や土砂崩れを守ったり炭素を吸収したり・・・安全面・気候面からも本来ないがしろにできない生命のベースです。しかし同じ生命のベースである空気や水と比べて、意識することも、話題を目にすることも少ない。

それは、土がビジネス資源として認知されていないところに原因があるそうです。

例えば、以前の「食と農の寺子屋」では映画「モンサント社の不自然な食べ物」を題材に遺伝子組み換え作物について考えましたが、食という大きなビジネスが根底にあるので、問題が非常に明るみに出やすいのです。

土に関する問題には「大きな敵」がいないので、なかなか取り上げられることが少ない。これは問題が埋没してしまう一方で、比較的小さなアクションが届きやすいことを意味します。実際に土を改善するために活動をしている小さなコミュニティは多いのだとか。

はじめに訪れたような、どこにでもある公園の地面、街の地面が生き生きと栄養を蓄えて植物や虫の育つ土だったらとても気持ちが良い。土の計画を街作りに反映させていくには、まずは個人レベルの小さな成功の積み重ねから。農家や園芸家でなくとも自宅の庭や近所の空き地などから初めて、周囲にシェアして広げていくことが大切ですね。

なにせ人間が摂取する栄養の99.7%が土に由来するもの、私たちも土から生えている様なものかもしれませんね。

最後は西山さんが見せてくたムービーを。こんな土さわってみたいですね。

Yusuke Nagashima

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