“おきしおフラッグ” デザインレクチャー

正式名称『「神戸市 置塩子ども育成基金*」中学生の自立サポートプロジェクト おきしおフラッグセミナー~見て分かる、自分たちのボランティアフラッグをデザインしよう』。

「神戸市 置塩こども育成基金」を活用し、神戸市内の全82の中学校でボランティア活動のシンボルとなるフラッグを作成する取り組み。そのうち希望する29校にプロのデザイナーが訪問、全3回のデザインレクチャーを通して一緒に作り上げるプロジェクトに参加しました。

このプロジェクトにおいてザイナーの役割は、制作の代行ではなく、コンセプトを考えることや「対話」が重要であるという、デザインの本質や過程を体感してもらうことのサポート。伝えたいことが、伝えたい人に、伝わるように工夫していく一連の流れを通して、デザインの視点や考え方を学んで(知って)もらい、フラッグづくりをはじめ、今後のさまざまな取り組みに生かしてもらうことを目指しました。

中学生が日々取り組んでいるボランティア活動や地域行事などのシンボルとなるフラッグづくり。それぞれの想いがこめられたフラッグは、神戸市立 自然の家で7月末に行われた「いきいき生徒会会議」で一堂に展示されました。

全3回(各回2,3時間程度の短い期間で、明らかに成果物のレベルを上げる様なことは非常に困難でしたが、それでもコンセプトワークを経ることによって生まれるアイデアの飛躍には目を見張るものがありました。デザインの片鱗に触れるきっかけを多く作れたことは、非常に意義のあるプロジェクトだったと感じています。

*「神戸市 置塩子ども育成基金」とは…2011年10月、故 置塩壽氏による寄付から生まれたもの。中学生の自立サポートプロジェクトは、神戸の青少年の健全育成をめざす事業のひとつです。